補足説明4: 4GL の歯がゆさ

 市販の 4GL の利用者がしばしば問題にするのは、ほんのちょっとしたところなのですが“自由がきかない歯がゆさ”(4GL の歯がゆさ) です。4GL のサポート範囲からちょっとでも外れた使い方をしようとすると、完全に拒否されてしまいます。

 このために 「4GL は懲り懲りだ」 と嫌われることがしばしばあります。ある開発者が次のように言っていました。

 「4GL を用いて開発した業務アプリをテスト中に、お客様 (最終顧客) から操作性を少し変更せよと要求された。それは、4GL では実現できないものだったので、無理だとお客様に説明した。しかし、分かって貰えず、結局は要求を満たさざるを得なくなった。このために、急遽 4000行ほどのプログラムを休日返上で開発しなければならない羽目になった。最初から COBOL で組んでおけば、こんな目にあわずに済んだのに。」

 この 4GL の典型的な問題点は、 「画面スタイルがその 4GL 固有のものになってしまう」 と表現されることもあります。画面スタイルには、画面の図柄やそのレイアウトや操作性が含まれますが、特に操作性が固定されてしまいます。これは操作性を統一することになるので良いともいえます。しかし、一般に 4GL は欧米で開発されたものがほとんどで、日本で育まれた木目細やかな操作性を実現できないために、4GL を使って開発した業務アプリの操作性に違和感を持つ人が多いのも事実です。

 

 

 

 

 



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