3. 更に望ましい究極の開発方法を目指して

--- 部品化アプリ開発方法 ---

 前述の分割専門開発方法は、単純な開発方法の三つの問題点のかなりの解決策になっていました。実はこの方法よりもっと素晴らしい究極の開発方法があります。それは部品化アプリ開発方法と呼んでいるものです。

 問題点のその2に関係して分割専門開発方法を採用すると、操作性に関係するプログラムと業務仕様に関わるプログラムがごちゃまぜにならない分だけ、メンテナンスしやすくなることは、既に述べたとおりです。

 更に、部品化アプリ開発方法を採用すると、業務仕様に関わるプログラムをその業務の業務用語に対応するように分割することになります。正確に言うと、業務用語の反映であるデータ項目ごとのプログラムの塊に分割することになります。この結果、メンテナンスやカスタマイズの際に、どこに手を入れればよいのか一目瞭然となります。つまり、部品化アプリ開発方法によって、より一層メンテナンスしやすくなるわけです。

 例えば、ある商品のキャンペーン期間中は、商品単価をある計算式に従って割引きすることに決定したとすると、業務アプリをその意志決定に合わせてメンテナンスすることが必要になります。このケースでは、メンテナンス内容は、「商品単価」という業務用語を使って述べられています。一般に、業務内容の変更は、業務用語を使って述べられるものです。ですから、メンテナンスすべきプログラムが、業務用語に対応した塊になっていると、どの塊を直せば良いのか一目瞭然となるわけです。ここの例では、「商品単価」に対応するプログラムの小さな塊 (「商品単価」 という名前が付いている塊) に手を入れればよいことになります。

 部品化アプリ開発方法を採用すると、業務仕様に関わるプログラムをその業務の業務用語 (正確にはデータ項目名) に対応するように分割することになります。

 問題点のその3に関係して分割専門開発方法を採用すると、操作性に関係するプログラムを再利用することによって、開発作業を効率的にできることは、既に述べたとおりです。

 更に、部品化アプリ開発方法を採用すると、業務仕様に関わるプログラムを再利用することによって、開発作業を更に効率的にできる道が開けます。

 部品化アプリ開発方法によって、より一層、部品化再利用が進み、開発作業を効率的にできるわけです。

 業務仕様に関わるプログラムをその業務の業務用語に対応するように分割すると、それぞれのプログラムの塊は小さなものになり、かつ都合のよいことに、それぞれの塊は再利用しやすいものになります。

 例えば、商品コードに関するプログラムの塊は、X 画面アプリでも Y 画面アプリでも Z 画面アプリでも、商品コードが含まれるような画面アプリでは共通に使えることが多いのです。

 因みに、弊社のプログラム生成ツールは、“データ項目部品群等を糊付けするプログラムを生成するテクノロジー”を用いています。このことによって、業務アプリに関するプログラムをデータ項目ごとの塊に区切っても、それらを簡単に糊付けすることが可能になります。ですから、データ項目ごとの塊に区切ったために取り扱いにくくなるというようなことはありません。

 むしろ、プログラムをデータ項目ごとの塊に区切ることによって、各塊は再利用が大変にしやすくなります。ですから、こうしたプログラム生成ツールはソフトウェアの部品化再利用を支援し推進しているといえます。

 問題点のその1に関係して分割専門開発方法を採用すると、操作性に関する規約だけでなくプログラムまでも共通にしてしまいますから、操作性がバラバラになることはあり得ません。

 ですから、更に部品化アプリ開発方法を採用したとしても、それ以上の効果はありません。

 

 ところで、操作性に関係して“4GL の歯がゆさ”という問題点があったことを思い出してください。

 プログラム生成ツールを自社開発された場合には、標準の操作性以外に変えたい場合などに、プログラム生成ツールが生成するコードを変えることが必要になることもあります。つまり、プログラム生成ツール自体のカスタマイズが必要になるケースがあるわけです。


[MANDALA の宣伝のページ]

 この“4GL の歯がゆさ”に対して、アプリテック株式会社では「お抱えツール屋サービス」によって対応しています。これを詳しく説明しましょう。

 業務アプリの操作性をプログラム生成ツール標準の操作性以外に変えたい場合などには、プログラム生成ツールが生成するコードを変えることが必要になることもあります。つまり、プログラム生成ツール自体のカスタマイズが必要になるケースがあるわけです。

 このような場合に、ツールベンダが、ツール自体のカスタマイズをビジネスにすることはまれです。しかし、アプリテック株式会社では、プログラム生成ツール (MANDALA)自体のカスタマイズを「お抱えツール屋サービス」という名前で実際に受託しています。

 この「お抱えツール屋サービス」は、一種の安全弁のようなものです。これはもちろん有償ですが、料金を払えばプログラム生成ツール (MANDALA)を各開発プロジェクトに都合のよい形にカスタマイズすることができます。ですから、弊社のツールでは、お客様 (最終顧客) の要求を満たせなくなる (ニッチもサッチもいかなくなる) ような事態に陥ることがありませんから、安心だといえます。

 

弊社のプログラム生成ツール (MANDALA) の特徴

 MANDALA を利用すると、操作仕様等に関わるプログラムを作成する必要がなくなります。なぜなら、MANDALA がこの部分を担当するからです。なお、もしもMANDALA 標準の操作仕様を変更することが必要になった場合には、お抱えツール屋サービスで対応いたします。

 MANDALA を利用すると、業務仕様に関わるプログラムデータ項目対応に分割することになります。この結果、よりメンテナンスがしやすくなり、更に業務仕様に関わるプログラム再利用がしやすくなります

 

 

 

 

 



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