ここ (第4章) の見出しの一覧
オプションの設定によるカスタマイズ/本書の執筆の際に用いたオプションの設定/ツールバーのカスタマイズ/メニューのカスタマイズ
Visual Basic が表示するウィンドウの色使いなどのような嗜好に関係する仕様や Visual Basic の動作に関する細かな仕様の中で、一つに決め付けるよりも選べるようにしておいた方がよい仕様は、Visual Basic を利用するあなたのお好みに合わせてカスタマイズできるようになっています。いわば、Visual Basic を変身させて、召使たちをあなたの色に染めることが可能なのです。
カスタマイズのほとんどは、オプションの設定によって行います。
この具体的な操作は、メインウィンドウのツール(T) というメニュータイトルを開いて、その中のオプション(O)... というメニュー項目のクリックから始めます。
この指示を与えると、以下に示すオプションというダイアログボックスが登場します。その中の目指すタブを開いて、適当に変更してから OK というボタンをクリックすることによって種々のカスタマイズができます。
例えば、MANDALA と Visual Basic を併用する開発においては、次の設定をすることが必須です。即ち、上の図のように変数の宣言を強制する(R) というチェックボックスにチェック印を付けて、変数宣言必須に設定してください。これは、変数のスペルミスを見つけやすいプログラムにするための指定であり、各モジュールの宣言セクションに Option Explicit というステートメントを自動的に付加する働きをします。このように設定しないと MANDALA をインストールすることができません。
また、全般というタブの中の“グリッドの幅”と“グリッドの高さ”を 60 に設定することをお勧めいたします。これは、グリッドの表示(G) というチェックボックスにチェック印を付けて、更にグリッドの幅(W) とグリッドの高さ(H) を 60 にすることで設定できます。
なお、エディタの設定というタブの中のコードの表示色(C) の設定によって、コメントの背景色を薄いグレイなどにすると、コメント以外の部分とコメントとの区別がつきやすくなります。これは、コードの表示色(C) というリストボックスの中のコメントを反転表示にして、更にグリッドの背景(B) というコンボボックスから薄いグレイを選択することで設定できます。
Visual Basic の操作性は、どのようなオプションの設定をしているかによって、少しばかり違いがあります。本書では、あるオプションの設定を前提にした説明になっているところがあります。そこで食い違いを減らすために、本書を執筆する際にどのようなオプションの設定をしていたのかを明らかにしておきます。
Visual Basic 6.0 には、MDI 開発環境と SDI 開発環境があり、どちらを選ぶかによって、操作性 (操作感) が異なります。どちらがよいかは、議論のあるところでしょうが、Visual Basic 4.0 に慣れている方は、従来と違和感のない SDI 開発環境にすることをお勧めいたします。また、800×600ほどの狭いディスプレイをお使いの場合は、SDI 開発環境の方が作業しやすいといえます。本書では、SDI 開発環境にした場合について説明してあります。
SDI 開発環境にするには、オプションというダイアログボックスの中の詳細設定というタブの中の SDI 開発環境(S) というチェックボックスにチェック印を付けて、更にドッキングというタブの中の全てのチェックボックスからチェック印を取り除いてください。そして、一旦 Visual Basic 6.0 を終了させた後に、再度立ちあげると、SDI 開発環境になります。
また、テンプレートの表示をしない設定にしています。こうするには、オプションというダイアログボックスの中の環境というタブの中の表示するテンプレートに関する全てのチェックボックスからチェック印を取り除いてください。
更に、上記の (a) オプションの設定によるカスタマイズ で推奨した設定を採用しました。の他は、規定値 (デフォルト値) のまま変更していません。
Visual Basic 5.0 からツールバーのカスタマイズができるようになっています。ですから、例えばあなたが Visual Basic 4.0 のツールバーが大好きだというのであれば、以下に示すような VB 4.0 互換ツールバーを使うこともできます。
ツールバーをカスタマイズするには、メインウィンドウの表示(V) というメニュータイトルを開いて、その中のツールバー(T) というメニュー項目にマウスカーソルを移動させて第三階層のメニュー項目群を出現させて、その中のユーザー設定(C)... というメニュー項目をクリックしてください。
または、メインウィンドウのツールバーの上でマウスの右ボタンをクリックして、ポップアップメニューを表示させて、その中のユーザー設定(C)... というメニュー項目をクリックしてください。
このどちらかの操作をすると、ユーザー設定というダイアログボックスが登場するので、これを使って以下に示すような VB 4.0 互換ツールバーを作ってください。
この作り方は後述しますが、これができたら、この VB 4.0 互換ツールバーをドラッグ (マウスの左ボタンをクリックしたままの状態でのマウスの移動) してメインウィンドウの中にドロップしてください (目標の個所でマウスの左ボタンを元に戻してください)。すると先の図のようにメインウィンドウの中に新しいツールバーが組込まれます。なお、標準のツールバーについては、表示を消すか、あるいはツールバーの左端の二本の縦線をドラッグして、メインウィンドウの外にドロップするとよいでしょう。
VB 4.0 互換ツールバーを作るには、ユーザー設定というダイアログボックスを使って以下に示すようにします。ここで誤解のないように申し上げますが、VB 4.0 互換ツールバーを作ることをお勧めしているわけではありません。以下の説明を参考にして、おなたのお好みの操作しやすいツールバーをつくればよいのです。
まず、以下に示すユーザー設定というダイアログボックスのツールバーというタブを開いて、どのツールバーを編集するのかを指定します。
既存のツールバーを編集するのであれば、そのツールバーに対応するチェックボックスにチェック印を付けてください (既にチェック印が付いていれば、それを取り除いてから、再度チェック印を付けてください)。こうすると、そのツールバーが登場します。
新しいツールバーを作成するのであれば、新規作成(N)... というボタンをクリックしてから、新しいツールバーの名前をインプットします。例えば、VB 4.0 互換ツールバーと命名するという具合です。
次に、ユーザー設定というダイアログボックスのコマンドというタブを開いて、ツールバーにコマンド (アイコン) を張り付けることになります。
この操作は、コマンド(D): というリストボックスから、ツールバーに張り付けたいコマンド (アイコン) を選ぶことから始まります (分類(G): というリストボックスの項目をクリックすると別の種類のコマンド群を表示できますから、必要なコマンドを探してください)。
そして、こうして選んだでコマンド (アイコン) をドラッグして、ツールバーにドロップすれば、張り付けることができます。
誤ったコマンド (アイコン) を張り付けたときには、ツールバーからそれをドラッグして、外にドロップすれば、取り除くことができます。
これを応用すると、標準ツールバーからプロジェクトグループに関係する一連のボタン (標準 EXE プロジェクトの追加に代表される一連のボタン) を取り除くことができます。
--- Visual Basic の入門者の方々には、プロジェクトグループをつくることをお勧めしていませんが、誤ってプロジェクトグループをつくってしまうことがあるかもしれません。このような誤りをしないように、標準ツールバーから標準 EXE プロジェクトの追加に代表される一連のボタンを取り除いておくことをお勧めします。---
Visual Basic 5.0 からメインウィンドウのメニューのカスタマイズができるようになっています。
メニューのカスタマイズ方法は、基本的にツールバーのそれ (前述) と同様です。
メニューをカスタマイズするには、メインウィンドウの表示(V) というメニュータイトルを開いて、その中のツールバー(T) というメニュー項目にマウスカーソルを移動させて第三階層のメニュー項目群を出現させて、その中のユーザー設定(C)... というメニュー項目をクリックしてください。
または、メインウィンドウのツールバーの上でマウスの右ボタンをクリックして、ポップアップメニューを表示させて、その中のユーザー設定(C)... というメニュー項目をクリックしてください。
このどちらかの操作をすると、ユーザー設定というダイアログボックスが登場するので、これを使って以下に示すようにメインウィンドウのメニュー項目をカスタマイズすることができます。
まず、ユーザー設定というダイアログボックスのツールバーというタブを開いて、どのメニューを編集するのかを指定します。
既存のメニューを編集するのであれば、そのメニューに対応するチェックボックスにチェック印を付けてください。
新しいメニューを作成するのであれば、新規作成(N)... というボタンをクリックしてから、新しいメニューの名前をインプットします。
次に、ユーザー設定というダイアログボックスのコマンドというタブを開いて、メニューにコマンドを張り付けることになります。
この操作は、コマンド(D): というリストボックスから、メニューに張り付けたいコマンドを選ぶことから始まります (分類(G): というリストボックスの中のビルトインメニューから必要なコマンドを探すとよいでしょう)。
そして、こうして選んだでコマンドをドラッグして、メニューにドロップすれば、張り付けることができます。
誤ったコマンドを張り付けたときには、メニューからそれをドラッグして、外にドロップすれば、取り除くことができます。メニュータイトルから連なるメニュー項目を一括して取り除くこともできますし、特定のメニュー項目だけを取り除くこともできます。
これを応用すると、標準メニューバーからプロジェクトの追加、プロジェクトの解放、プロジェクトグループの作成というプロジェクトグループに関係するメニュー項目を全て取り除くことができます。
--- Visual Basic の入門者の方々には、プロジェクトグループをつくることをお勧めしていませんが、誤ってプロジェクトグループをつくってしまうことがあるかもしれません。このような事態を避けるためには、標準メニューバーからプロジェクトグループに関係するメニュー項目を全て取り除いておくことをお勧めいたします。---