MANDALA は、M 生命保険さんや N 信販さんや T 自動車さんなどの大規模な業務アプリ開発のメインツールとして使われている他に、M子のような使い方もされています。

 M子に聞け   

 「MANDALA とは」

 


 

-- 最近、稼いでいるってうわさだけど、何してるの?

M子: ソフトハウスをやめて、業務ソフトの受託開発をしてるの。SOHO ってやつよ。そんな稼いでないけど、やっぱボチボチかな。

-- そんじゃ、仕事きついでしょ。

M子: 代わりに仕事してくれる頼もしい人いるから、そんなでもないよ。

-- それって誰、紹介してして。

M子: 助手のロボット君だよー。MANDALA って変な名前の子で、プログラムの仕上げの仕事を全部してくれるくれるんだ。だから、とっても助かる。

-- えっ? 業務ソフトの開発って、人間にしかできない難しーい仕事だって威張ってたじゃん。ロボットなんかにできっこないって。

M子: そう思ってたけど、MANDALA 君に出合ってから、考えを変えたの。カレって特異な才能をもってるんだ。たったの3秒で、1000行もの間違いのないプログラムを書くんだから。人間が1000行のプログラムを書くには、少なくとも1ヶ月はかかるんだよ。

-- 1ヶ月分の仕事を3秒でこなすのなら、楽勝じゃん。

M子: そうはいかないわよ。MANDALA 君に仕事をさせるには、頭を使わなければならないんだから。何とかとハサミは使いようって言うでしょ。カレってデザインセンスが全くないの。だから、画面のデザインは Visual Basic でやってあげないといけないし。
 それから、カレって業務に関すること、からきしダメなのよ。だから業務に関する部分は、Visual Basic のプロシージャを作って 「これを使いなさいね」 って、MANDALA 君に渡してあげなきゃいけないの。私の仕事も結構あるんだよ。

-- MANDALA 君と M子とどっちの仕事がたいへんなの?

M子: どっちもどっちね。私は、お客様の業務内容をよく聞いて、それに合わせなければいけないから、たいへんよ。お客様って、気が変わりやすいでしょ。そんなときには、MANDALA 君に渡した Visual Basic のプロシージャを直さなければならないこともあるけど、後はカレに命令をするだけで済むから助かるわ。
 そうね、カレはプログラムの中でも面倒な部分をつくってくれるんだ。操作性に関するプログラムなんかね。そういうのを考えに入れると、少なくとも全体の7割は作ってくれるしー、何よりもかによりも最後の仕上げもしてくれるところがいいね。

-- ソフトハウスの先輩たちも、MANDALA 君を使っているの?

M子: 不思議なことに、彼らはほとんど使わないねー。MANDALA 君に頼ると、プログラミングの腕が落ちるって言ってた人もいたけど。本当のところは、何なのかしらね。面倒なプログラミングが大好きなのかしら? いや、カレみたいな子を使うっていう習慣がないだけかも。変な業界だからね。合理化のための仕事をしているのに、自分たちの作業を合理化しようとしないのだから。
 今に変わってくると思うけど、少なくともそう変わるまでは、私みたいな 仕事のやり方をすると、割りがいいっていうわけね。

 


1年後のM子

-- 久しぶりだね、M子。ますます自信をつけたみたいね。

M子: そうかもね。実は、MANDALA君のもっとすごいところを発見したんだ。だから、ますます仕事が楽になってきてウソみたい。

-- またまたまたまた、MANDALA君の話? カレの話ばっかりなんだから。

M子: そう言わずに聞いて。前にも言ったと思うんだけど、カレって業務に関することは、からっきしダメなんだ。だから業務に関する部分は、この私めが Visual Basic のプロシージャを作って 「これを使いなさいね」 って、MANDALA 君に渡してあげなきゃいけないんだ。

-- それじゃ、カレは業務部分に役立たないじゃない。

M子: そう思ってたんだ、私も。でも、違うんだ。そこには、もう一つ秘密があったの。MANDALA 君が受け入れる Visual Basic のプロシージャ (: 業務向けデータ項目部品) は、後で別のところ (お客様) でも使えるものだったということなの。要するに、再利用しやすいものだったというわけね。カレって、そういう筋の良いものしか受け入れない、筋の良い育ちなんだから。

: M子が MANDALA 君に渡す Visual Basic のプロシージャは、データ項目対応に区切られ再利用しやすい形になるよう工夫された、業務に関することだけが書かれたプログラムなので 「業務向けデータ項目部品」 と呼ばれます。なお、これは 「高級イベントルーチン」 と呼ばれることもあります。

-- だからどうだというの?

M子: だからー、以前に作った Visual Basic のプロシージャ (業務向けデータ項目部品) が溜まってくると、適当なものをチョチョイと選べば済むようになってくるわけ。カレに渡す “業務向けデータ項目部品” を一から作らなくて済むようになるんだから、ますます楽ができるでしょ。もちろん、まだ溜まってない “業務向けデータ項目部品” は作らなきゃいけないし、前に作った部品の内部に手を入れなければならないこともあるけど、そういう軽い作業で業務部分のプログラムができてしまうのだから楽なんだよね。

-- 業務向けデータ項目部品は、チョチョイと選べるの?

M子: お客様との業務に関する打ち合わせでは、業務用語に対応する “データ項目名” で話をするでしょ。だから、チョチョイと取り出せるんだよね。つまり、Visual Basic のプロシージャ (業務向けデータ項目部品) は、それぞれのデータ項目に対応する塊になっていて、それぞれのデータ項目名と同じ名前をつけることにしてるんで、簡単に取り出せるっていうわけ。

-- それって、どういうこと?

M子: 例えば、ある画面の中で商品の賞味期限もインプットできるようにしろって、お客様から言われたとするよね。そしたら、賞味期限がインプットされた際のチェックやら何やらでプログラムを必要とするのが普通だけど、そうしたプログラムを以前に誰かが作ってあれば、溜まっているので 「商品賞味期限」 という名前の 業務向けデータ項目部品” を取り出してきて組み込めばいいだけなの。だから簡単でしょ。
 これと似たことなんだけど、例えば、期間限定のディスカウントをする場合、商品単価の算出方法をお客様から 「こうこうせよ」 って言われるんだけど、その場合 「商品単価」 という名前の“業務向けデータ項目部品”を取り出して、そこを直せばいいだけ。お客様から言われた算出方法にね。だから簡単なの。
 大きなプログラムは、何がどこに書いてあるのか分からないので、扱いにくいんだよね。プログラムを解読しなければならないからね。格闘するっていう感じね。でも “業務向けデータ項目部品” は小さいので、かわいくて、とっても扱いやすいんだ。

-- MANDALA 君に受け入れられるように Visual Basic のプロシージャ (業務向けデータ項目部品) を作るのは、面倒な仕事ではないの? 筋の良い育ちって扱いにくそうな気がするけど。

M子: そんなことないよ。形が決まっているから、それに合わせればいいだけだから。MANDALA 君は、形にこだわるだけで、難しいことなんかないよ。
 例えば、賞味期限がインプットされたときのチェックは、

   賞味期限_入力チェック (パラメタの列)

という形のプロシージャにするとか。
 期間限定のディスカウントをする場合には、商品単価の算出方法は、

   商品単価_派生値 (商品コード、日付、この他のパラメタの列)

という形のプロシージャにするとか。
 要するに、形が決まっているから、それに合わせるだけ。要は標準化ね。

-- いいことづくめね。でも、何か心配はないの?

M子: ソフトハウスの先輩たちが、MANDALA 君を使い出すんじゃないかって心配ね。競争になったら、技術力で彼らに負けちゃうかもしれないって。
 でも、私はお客様から信頼されているし、部品も溜まってきたし、それに MANDALA 君の使い方なんかは超一流っていえるかもしれないから、大丈夫だと思うよ。
 彼らは、自分たちの技術力に変なこだわりをもっていから、MANDALA 君と張り合うことになるんじゃないかしら。そしたら、カレには絶対かなわないよ。カレは、使いこなすべき対象であって、張り合う相手じゃないんだから。


 実は、このM子の話は、ある中年男性をモデルにしています。そのモデル氏に、これを読んでもらったところ、正にそのとおりだと保証してくれました。しかし 「他の人に教えたくないのだが … 」 と、言うことしきり。

 この後に 「MANDALA とは」 というシリーズものもページもご覧になることをお勧めいたします。

 

 

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