フック一覧 DerivedRLC (項目フック) 前の項目フック 次の項目フック

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★ sss 仕様のフックメソッド (通常の開発では DerivedLC をお使いください)

DerivedRLC 項目フックメソッド

役割 (この項目フックメソッドに委託されている処理)

項目フックメソッド DerivedCLC を補助する形で使われて、再計算 (Recalc) モードにおける派生処理を行う。

項目フックメソッド DerivedCLC は再計算 (Recalc) モードにおいて呼び出されることがないので、再計算 (Recalc) モードにおける派生処理が必要な場合には、このフックメソッドで行う。

配置 (ツーピーススタイルの場合にこの項目フックメソッドをどこに配置できるか)

ローカルピースおよびセントラルピースの双方に同一のものを配置する、またはどちらにも配置しない。一方だけに配置することは禁止されている。

代表的な書き方 (詳しい構文はフックメソッドの書き方を参照)

VB での書き方:
 Friend Function DerivedRLC(パラメタ宣言列) As 型名
 または
 Friend Function 項目略称_DerivedRLC(パラメタ宣言列) As 型名

C# での書き方:
 internal 型名 DerivedRLC(パラメタ宣言列)
 または
 internal 型名 項目略称_DerivedRLC(パラメタ宣言列)

Java での書き方:
 型名 DerivedRLC(パラメタ宣言列)
 または
 型名 項目略称_DerivedRLC(パラメタ宣言列)

呼び出される契機 (以下が切っ掛けとなりこのフックメソッドが呼び出される)

この項目の派生元項目に関する Check 系フックメソッドがエラーを検出せずに処理を終えた直後。または、この項目の派生元項目に関する Derived 系フックメソッドが動作を終えた直後。または、初期値派生オプションをオンに指定してある場合には、この項目の派生元項目に対して InitVal 系フックメソッドによって初期値が設定された直後。

戻り値の意味とデフォルト動作 (戻り値による ItemBase への伝言)

この項目に派生値として設定すべき値 (数値または文字列)。

デフォルト動作: なし。

代行メッセージ (処理の流れに応じて発せられるメッセージ; カスタマイズ可能)

(関係する代行メッセージなし)

使用上のヒントと注意事項

派生値を求める (算出する) 際にセントラル側の特定の資源 (データベースの参照など) が必要な場合には、項目フックメソッド Derived を用いるのがよい。セントラル側およびローカル側の特定の資源を必要としない場合には (あるいは双方に同じ資源がある場合には)、この項目フックメソッドを用いるのがよい。

このフックメソッドのパラメタとして指定した一つまたは複数の項目が、派生元項目になる。

複数の派生元項目がある場合、それぞれの派生元の値の変化に応じてこのフックメソッドが呼び出されることになる。

派生元としては、ボディ項目および拡張ボディ項目が混在してはならない (ただし、単一スクロール制御オプションがオンの場合は混在可能)。ちなみに、ボディ項目および拡張ボディ項目からヘッド部 (またはテール項目) への派生は、派生を階層化することで実現できる。すなわち、ボディ項目からヘッド部のバーチャル項目 X に派生させ、ボディ項目からヘッド部のバーチャル項目 Y に派生させることにしておき、さらに X および Y からヘッド部 (またはテール項目) への派生させればよい。

関連事項

Check 系の項目フックメソッドの戻り値が 0 の場合 (または Check 系の項目フックメソッドが組み込まれていない場合)、まず関連をもつ項目フックメソッド Derived または DerivedRLC (本フックメソッド) が呼び出され、さらにこの後に関係をもつ項目群フックメソッド RelCheck または RelCheckLC が呼び出される。

項目に値を設定する役割を果たす項目フックメソッドには、この他に Derived, Furigana, InitVal, InitValLC, SList, Term がある。また、パラメタに ByRef 指定をした Check 系の項目フックメソッドによっても項目に値を設定することができる。

項目に値を設定する役割を果たす項目フックメソッドには、この他に Derived, Furigana, InitVal, InitValLC, SList, Term がある。

Derived 系の項目フックメソッドに関係の深いプロパティに DerivedByInitVal, DerivedCanceled, DerivedFrom, DerivedOrigin がある。

使用例

Friend Function DerivedRLC(ByVal KyokuMei As String, ByVal fB As FormBase) As WrpInteger
    Return Nothing
End Function ' Derived
internal WrpInteger DerivedRLC( string KyokuMei, FormBase fB ) {
    return new WrpInteger(1);
} // Derived
Integer DerivedRLC( String KyokuMei, FormBase fB ) {
    return 0;
} // Derived