コードアシスト リファレンス 第 11 章

VB C# ALL プログラミング言語によるフィルタ (ここで選んだ言語で選別された説明や図だけが表示されます)

◎ 標準提供モデル

MANDALA.net ビジネスロジック部品生成ツール は、指定されたモデルに従ってソースファイルを生成します。このモデルファイルはフォーム部品 (フッククラス) 用、項目部品 (フッククラス) 用に分かれており、それぞれ以下のものが標準提供されています。

アプリケーションのために部品を生成する場合、どのモデルを使用するかを選択する必要があります。この章では、MANDALA.net コードアシストシステムが提供するモデルファイルを紹介し、モデルの適切な選択基準を説明します。

(1) フォームモデル

転送型アプリケーション

オーソドックスなスタイルのデータ入力フォーム

「転送型」は Current フックメソッドにおけるフォームへのデータ表示、 および Append, Update フックメソッドにおけるデータベースへのデータ出力処理時に、項目ごとの転送メソッドを自動生成することを意味します。

選択モードでキー項目を入力して更新モードに遷移し、データを編集・更新するタイプのアプリケーションで使用します。

追加モード・表示モードも自由に使用することができます。

事前選択式転送型アプリケーション

最初に自動で選択リストを表示し、データ選択を行うデータ入力フォーム

転送型アプリケーションの別形態です。転送型アプリケーション同様、表示・出力用の転送メソッドは自動生成されます。

選択モードでキー項目を入力する代わりに選択リストから対象データを決定します。選択リストをキャンセルした場合、転送型アプリケーションの場合同様キー項目への入力を行うようになります。

追加モード・表示モードも自由に使用することができます。

(2) 項目モデル

アプリ主キー項目

転送型アプリケーションの主キー項目用

トランザクションの主キー項目としての機能をもつモデルです。入力された値とメインテーブルの突き合わせチェックを行い、アプリケーションのモードに応じて適切な処理を行います。。また、キー値の一覧をメインテーブルから取得し、選択リストを表示することができます。

この項目は転送型アプリケーション系のフォームモデルと協調動作し、 Common インタフェースを通じてキー値を共有することで Current はもちろん NextFh, Prev, First, Last などが正しく動作するように構成されています。

アプリ主キー項目事後採番型

自動採番機能付きのアプリ主キー項目

トランザクションの主キー項目のために適切な機能をもつモデルです。

アプリ主キー項目とほぼ同じ仕様ですが、項目への値の入力を省略した場合、番号を自動的に取得して表示する機能を持っています。

アプリ主キー項目事前採番型

自動採番機能付きのアプリ主キー項目

トランザクションの主キー項目のために適切な機能をもつモデルです。

アプリ主キー項目とほぼ同じ仕様ですが、選択モードでは値の入力を行う代わりに選択リストを表示し、その中から対象とするデータを選ぶように動作します。選択リストがキャンセルされると通常通り入力が行えます。

コンボボックス項目

コンボボックスの機能を活用

コンボボックスで値を選択させる項目のために適切な機能をもつモデルです。

フリガナ表示項目

フリガナを表示する Furigana フックメソッドを備えたモデルです。このモデルは、別の項目に入力した日本語文字列のフリガナ (日本語入力時に使用した読み仮名) を表示する機能を持ちます。

計算項目金額型

数量項目、単価項目を乗算して表示する DerivedLC フックメソッドを備えたモデルです。

計算項目縦合計型

ボディ部または拡張ボディ部の項目を縦方向に加算した結果を表示する DerivedLC フックメソッドを備えたモデルです。

行番号項目

ボディ部の行番号を表示するための InitValLC フックメソッドを備えたモデルです。

参照テーブルキー項目

参照テーブルにアクセスするためのキー項目としての機能をもつモデルです。

Check フックメソッドではこの項目に関連づけられた参照テーブルを読み込んで該当するデータを受信します。このデータは Common インタフェースを経由して他の項目フックメソッドからも参照できます。

また、データベースから一覧を取得して選択リストを表示するための仕組みが、ローカル・セントラルの双方に渡って記述されています。

参照テーブル派生型定数コード項目

このモデルは参照テーブル派生項目定数コード項目の両方の機能を兼ね備えています。参照テーブル派生項目同様、参照テーブルのデータを引用して Derived フックメソッドで表示する機能をもついっぽう、定数コード項目のようにオンライン派生データを設定することで派生元項目として振る舞うこともできるようになっています。

参照テーブルキー型コンボボックス項目

参照テーブルキー項目 と同等の機能を持ち、参照テーブルのキーをコンボボックスで選択することができるモデルです。アプリケーション起動時にコンボボックスのドロップダウンリスト部分へのデータ設定を行います。

参照テーブル派生項目

参照テーブルのデータ項目を表示するのに適した機能をもつモデルです。

このモデルから生成される項目フッククラス自体は参照テーブルへのアクセスは行いません。代わりに、Common 経由で他のフッククラスから参照テーブルのデータを引用します。したがって、アプリケーション内に、参照テーブルにアクセスしてデータを受信し Common インタフェースに設定してくれるクラスが必要になります。この役割を果たすのが、参照テーブルキー項目です。

このように、このモデルを使用する場合、かならず同じ参照テーブルに対する参照テーブルキー項目モデルを併用します。

定型入力項目

郵便番号のような定型フォーマットに従ったデータを入力する項目に適したモデルです。

定数コード項目

「コード項目」を入力して「名称項目」を表示する典型的な派生関係を、データベースを介さずハードコードされた定数で実装するオンメモリ派生のコード項目に相当する部分を実装するモデルです。

このモデルの項目は、項目モデル詳細設定ウィンドウでオンメモリ派生のためのコード項目、派生項目の値をすべて入力します。この値は定数派生項目から参照することができます。

定数派生項目

オンメモリ派生の派生項目 (名称項目) に相当する部分を実装するモデルです。

このモデルの項目は、項目モデル詳細設定ウィンドウでオンメモリ派生の派生元項目を指定します。モデル内からはこの派生元項目で定義されているコード項目、派生項目の値を引用することができます。

日付項目

日付データを入力するのに適した機能のモデルです。

日付項目当日表示型

日付データを入力するのに適した機能のモデルです。フォーマットに従ってシステム日付 (コンピュータ日付) を規定値として表示します。

入力検査共通項目

ローカル・セントラルの双方で検査を行う入力項目に適したモデルです。

「共通」は、ローカル・セントラルの双方で共通の検査ロジックが動作することを意味します。 このモデルは CheckLC フックメソッドが必要な項目部品の原型を提供します。

入力検査中央項目

セントラルのみで検査を行う入力項目に適したモデルです。

「中央」は、セントラルで検査ロジックが動作することを意味します。 このモデルは Check フックメソッドが必要な項目部品の原型を提供します。

入力無検査項目

Check フックメソッドを持たない、検査の必要がない入力項目に適したモデルです。


コードアシスト リファレンス 第 11 章