MANDALA とは (シリーズ: 5/5) 

補足説明:MANDALA が採用している二つのテクノロジー

 MANDALA は、次の二つのテクノロジーを採用しています。これらは、どちらもプログラムの生成に関するテクノロジーです。

   (a) 操作や制御等に関するプログラムを生成するテクノロジー

   (b) データ項目オブジェクトを合成するプログラムを生成するテクノロジー

 (a) は、他のツールでも採用されていますが「お抱えツール屋サービス」を行っているベンダは、いないと思います (ここが差別化のポイントです)。

 そして、(b) のテクノロジーを採用しているツールは、未だほとんどありません (これはユニークで実効のある「部品化再利用」技術だと言えます)。

 (b) のテクノロジーを採用すると、業務アプリに関するプログラムをデータ項目対応の塊に区切っても、それらを簡単に“合成”することが可能になります。ですから、データ項目対応の塊に区切ったために取り扱いにくくなるというようなことはありません。

 むしろ、プログラムをデータ項目対応の塊に区切ることによって、各塊は他の塊に影響されずに使える独立性の高いものになりますから、再利用が大変にしやすくなります。ですから、(b) のテクノロジーは、ソフトウェアの “部品化再利用を支援し推進するもの” だということができます。

 なお、後者の “合成” に関するテクノロジーは、データ項目オブジェクト間の関係を調べて、それらを制御する技術として特許審査中です。


補足説明:機械生成とは

 MANDALA は、Visual Basic のプログラムコードを生成するツールですが、魔法使い (ウィザード) とは無関係ですし、人工知能とも関係ありません (そういった浮いた技術ではありません)。生成ロジックに従って、整然と機械的にプログラムコードを生成するのです。このことを的確に表現するために、「MANDALA機械生成する」 というような言い方をしています。このような言い方をしているのは、魔術のような印象を完全に排除したいからです。コンピュータの世界に、魔術はふさわしくありません。

 因みに、機械生成ではなく、自動生成という言葉が使われることもありますが、自動生成よりも機械生成の方が魔術のような印象がより少ないと言えるのではないでしょうか。

 もう一つ要点は、生成したプログラムコードに手を入れる可能性があるひな型生成と区別するために機械生成という言葉を使っています。機械生成したプログラムコードには、全く手を入れる必要がありませんし、そうすることが禁止されています。

 なお、機械生成とは、機械語 (ネーティブコード) を生成するという意味ではありません。


補足説明:お抱えツール屋サービスとは

 カスタマイズと言うと、普通は、業務アプリのカスタマイズのことを思い浮かべるかもしれませんが、ここでは MANDALA 自体のカスタマイズについてふれたいと思います。

 業務アプリの操作性については、お客様のご希望に合わせることができるように 30 個ほどのパラメタを用意してあります。

 しかし、これで満足できない場合、即ち、操作性を MANDALA が提供しているもの以外に変えたい場合には、MANDALA が生成するプログラムコードを変えることが必要になることもあります。つまり、MANDALA 自体のカスタマイズが必要になるケースがあるわけです。

 このような場合に、ツールベンダがツール自体のカスタマイズをビジネスにすることは稀ですが、アプリテック株式会社では、MANDALA 自体のカスタマイズを「お抱えツール屋サービス」という名前で実際に受託しています。

 この「お抱えツール屋サービス」は、もちろん有償ですが、料金を払えば MANDALA をお客様の開発プロジェクトに都合のよい形にカスタマイズすることができます (一種の安全弁だとお考えください)。

 このサービスは、下記の問題 (4GL の歯がゆさ) を解決するために、非常に有効です。


4GL の歯がゆさ

 市販の 4GL (第四世代言語) の利用者がしばしば問題にするのは、ほんのちょっとしたところなのですが “自由がきかない歯がゆさ” (4GL の歯がゆさ) です。4GL のサポート範囲からちょっとでも外れた使い方をしようとすると、完全に拒否されてしまいます。

 このために 「4GL は懲り懲りだ」 と嫌われることがしばしばあります。ある開発者が次のように言っていました。

 「4GL を用いて開発した業務アプリをテスト中に、お客様から操作性を少し変更せよと要求された。それは、4GL では実現できないものだったので、無理だとお客様に説明した。しかし、分かって貰えず、結局は要求を満たさざるを得なくなった。このために、急遽 4000行ほどのプログラムを休日返上で開発しなければならない羽目になった。最初から COBOL で組んでおけば、こんな目にあわずに済んだのに。」

 この 4GL の典型的な問題点は、 「画面スタイルがその 4GL 固有のものになってしまう」 と表現されることもあります。画面スタイルには、画面の図柄やそのレイアウトや操作性が含まれますが、特に操作性が固定されてしまいます。これは操作性を統一することになるので良いとも言えます。しかし、一般に 4GL は欧米で開発されたものがほとんどで、日本で育まれた木目細やかな操作性を実現できないために、4GL を使って開発した業務アプリの操作性に違和感を持つ人々が多いのも事実です。

 

 

 

 

 

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