MANDALA とは (シリーズ: 4/5) 

業務仕様に関するプログラムに専念できます

 ここで、プログラムを二つに分類することを考えてみてください。

 どのような分類かというと、業務仕様に関するプログラムと操作や制御等に関するプログラムの二つに分類するのです。

 業務仕様に関する部分とは、例えば、運用日だとか、単価の算出方法などです。

 操作や制御等に関する部分とは、例えば、カーソルの移動だとか、明細行のスクロールなどです。

 このように二つに分類して、前者をつくるのはアプリ開発者の仕事であり、後者を機械生成するのは MANDALA の役割だというように、MANDALA を設計する上においては、役割分担を明確にしました。

 なお、既にお話しましたが、アプリ開発者の方々が取り揃えた業務仕様に関するプログラム (即ち、規格化されたデータ項目オブジェクト) を関係づけて“合成”するのも MANDALA の役割です。

 以上まとめると、MANDALA の主な役割は、データ項目オブジェクトを“合成”することと、操作や制御等に関するプログラムを生成して付け加えることの二つであり、これらによってプログラムを仕上げて完成させることだと言えます。


MANDALA を活用した商品

 MANDALA は、以下の ERP パッケージをカスタマイズしやすくするためにも使われています。

 ウッドランド(株): SSS/Win, RRR

 (株)内田洋行: スーパーカクテル

 富士通(株): FM-SSS, FM MAX

 

 具体的には、業務仕様に関するデータ項目オブジェクト (例えば 数十行のプログラムが 2000 ほど) と MANDALA をセットにした商品が売られております。この中のデータ項目オブジェクトを選択したり変更したりして、MANDALA で (再) 生成すると、ある業種・業務のアプリを完成させることができるという一種の“パッケージ生成ソフトウェア”です。なお、業務仕様に関するデータ項目オブジェクト<のそれぞれは、大変に再利用しやすい塊になっています。

 そして、例えばウッドランド(株) では、SSS/Win や RRR をカスタマイズ業者に卸して、カスタマイズ業者がそれらの業務アプリを最終的なお客様 (企業) 向けにカスタマイズして納めるごとに、ライセンス料を得るというビジネスを展開しています。

 こう見ると、上記の商品は、各企業の業務に合わせてカスタマイズしやすいパッケージだと見ることのできるものです。


まとめ

 MANDALA を使うことで、パッケージとして通用するような業務アプリを開発することもできますが、新規の業務アプリ開発にも大変に有効です。

 開発を行う外注者を増員するより MANDALA のようなツールを使った方が得だとお考えになっていただけるとありがたいと思います。MANDALA は、VB による開発作業の7割を1割の費用で行うものだということができます。

 


参考資料紹介

 MANDALA の基礎となる理論などを説明した 「ビジネスロジック部品」 という参考図書も、合わせてご参照ください。

 

 

 

 

 

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